こんばんは。先日ゲオのプレミアムフライデー100円セールだったもので、いくつかDVDを借りたのです。
その中の1本がとっても良かったので感想を。
「ぼくと魔法の言葉たち」
第89回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネート!映画『ぼくと魔法の言葉たち』予告編
こちらはドキュメンタリー作品です。
あらすじ
元気におしゃべりしていた少年が、ある日突然言葉を失います。
診断名は自閉症。もう言葉を話せなくなるかもと医師からは言われ絶望する両親。
しかし、その少年が4年の沈黙の末に、ある日言葉を話しました。
それはディズニー映画リトルマーメイドのセリフ「Just your voice!」。
その日から、家族はディズニー映画のセリフで彼とコミュニケーションをとり始め・・・
この物語は自閉症のオーウェン君の自立への道を追うドキュメンタリーです。
所々で両親や兄によるコメント、回想シーンが入ります。
原作はこちら↓
感想
うちにも程度の差はあれ発達障害の子がいることもあり、泣いてしまうシーンが多々ありました。
健常者であれ、親が望むことは同じだとは思うのですが、「一人で生きていけるように」というお母さんの言葉にぐっときました。
そう、親のいなくなった後が不安で仕方がないです。
ちょうど昨年小学校で支援計画を立てていただくにあたり、親からも書類を提出したのですが、そこに書いた望むことは私も「将来ひとりで生きていけるように必要なコミュニケーションを取れるようにしたい」という内容でした。
そして将来親がいなくなったあと残される兄弟も大変ですよね。
この作品ではお兄さん(ウォルト)がいますが、彼も将来自分がオーウェンの面倒をみないといけないと理解しており、将来を考えると不安だと言っていました。
大人になればなるほど、現実が見えて、より不安であろうと思います。
うちも上の子のケアというか、理解が大事だと感じました。そしてできるだけ負担にならないようにと思います。その為には本人の自立がより重要ですね。
(ちょうど先日上の子に下の子の特性について話したところでした)
この映画では学校の卒業から自立=ひとり暮らしまでを追っています。
ただしやはりアメリカは障害者支援が整っているのか、この親御さんにお金があるからかわかりませんが、彼の一人暮らしは介護者付アパート。
夫は「一体ここはいくらかかるんだろう・・・」と言ってました。確かに。
色々と思うところはありますが、オーウェン君の明るく、前向きな所に救われました。それは様々なシチュエーションの中でもあきらめない、前向きな、ディズニーの魔法のセリフによるものかもしれません。
勿論現実はアニメとは違います。それがまた辛いところです。
この作品はディズニー制作ではありません。全面協力していて、アニメーションも沢山使われていますが、あくまでもディズニーによるディズニー賛美ではないのです。理想と現実のギャップはある。でもやはりディズニーのすごさを見せつけられます。
あと彼が主宰していた(?)ディズニークラブという障害者のディズニーファンの集まりで、皆さんしっかりと発言していたのが印象的でした。
最近は日本の学校でも朝の日直スピーチだとか、スピーチを鍛える方向になっているようですが、やっぱりまだまだ日本人の苦手な部分ですよね。
やはり自立して生きていくためにも、発言する、発信するというアウトプットをきちんとできないといけないと強く感じました。
私も話すことが苦手なので、これから頑張っていこうと思います。
こどもにしてほしいなら、なおさら親が手本とならないとですよね。
障害の有無にかかわらず、子を持つ親であれば共感できる部分の多いドキュメンタリーでした。
機会があればぜひ多くの方にご覧いただきたいです。