旅する母と子たち(とたまに夫)の記録。

お金はないけど旅が好き。海外TV、映画などと日常の記録など。高専生、中学生の子がいます。

【映画】PK

こんにちは。先週末も家族でインド映画鑑賞(レンタル)してました。これまたアーミル・カーンつながりです。
「きっと、うまくいく」の監督ラージクマール・ヒラーニ、主演も同じくアーミル・カーンということで間違いなさそうな「PK」を観ました。

 


映画『PK』日本版予告

タイトルのPKって何だろう?と思っていたら、あちらの言葉で酔っ払いを意味する言葉だそうです。主人公が宇宙人で挙動不審なのでみんなにPKって呼ばれてました。
この作品のチラシ、数年前山下公園のインドフェスタか何かの会場でもらったかも。見覚えが…。
日本の配給会社もプロモーション頑張ってたのに劇場に観に行かずすみませんでした!!と今更ながら反省しております。
今度からはアーミル・カーン作品は劇場に足を運ぼうと思っております。

あらすじ

地球調査にやってきた異星人(アーミル・カーン)は帰りのUFOを呼ぶための大事なリモコンを盗まれてしまいます。
リモコンがないと帰れない!という訳で色々な人に尋ねるとみんな「神様にしかわからないよ」と言う。じゃあ<神様>って人にお願いしたらいいんだな!と神様探しを始めるけれど、地球にはたくさんの神様がいて、それぞれ独自ルールがあって困惑します。そんなある時「もしかして、かけ間違いでは?」と思いつき…。

そしてもう一人の主人公というかヒロイン、ジャグー(ベルギーでパキスタン人に失恋しインドに戻ってきた)の物語もからんできます。アヌーシュカ・シャルマ演じるジャグーはTV局で使えるネタを探していた所、神様を探すビラを配ってるPKを発見し、一緒に神様探し=リモコン探しを手伝います。

感想。人を助けるのは人!

すごいよねえ、主人公が宇宙人ww
インド映画ですので、宗教も愛も平和も、怒りも涙も笑いも全部載せでエンターテイメントになっていました。相変わらず長いです。そして宇宙人アーミル・カーンがいつも異常に目を見開いていてこわいですww

でも最後の30分程がとにかくすごい展開で涙涙…いい映画観たわー!って清々しい気持ちで終われるので中だるみしても頑張ってください。(インド映画ってきっとそういうもの。最後の伏線回収とか見事なので長くてもがまん)

「きっと、うまくいく」のAai izz wellとかズビドゥビのようにキャッチーな曲がないせいか、若干中だるみするせいか、夫の評価はきっとうまくいく>PKでした。
私は同じくらい好きだなあ。宗教は昔から興味のあるテーマだったからというのもあるかな。あとヒロインがPKの子が圧倒的に好みでした。可愛い。

あと、ちょいちょい下ネタも入ってくるのでお子様にはふんわり補足が必要です。<ダンシングカー>は中でエロいことしてるから服脱いでるんだよ、とかww 説明困るー

それでですね、こちらの作品、神様については否定しないんですが、宗教にまつわるあれこれについてはおかしくね?という点をついてきています。それを「かけ間違い」というのがなんとも秀逸。

導師とか宗教のえらい人ってのが神様と通信したつもりだったけど、それ、もしかしてかけ間違いじゃね?ほんとにその相手神様だった?神様がそんなこという?っていう。

会ったわけでもないし、通信先は間違った相手かもしれないよねって。


この宇宙人、元々言葉を話しません。彼らの星では手をつなぐ、触れることで意思の疎通ができるので、言葉はいらないという設定。
(地球に来てからとある女性に一晩中手を握らせてもらい、言葉を習得)
なので嘘もつかない(つけない)けど、地球人は言葉を話す代わりに嘘もつくし、ひとつの言葉でも状況に応じて意味がたくさんあって混乱するとのこと。ほんと地球人て大変よねー

で、思ったんですよ。オレオレ詐欺と一緒だなー、と。やっぱり顔合わせて話さなきゃだめ。電話だけじゃそれが本人かはわからない。
逆に普段からちゃんと会って会話・対話できれば誤解も生じないし、そこにつけこむ悪いビジネスもできないわけで。会話・対話って大事!

結局のところ人を助けるのは人。

見た目(宗教ごとの戒律による外見もそうだし、人種って意味でも)じゃなくて、ちゃんと人と人として触れ合って、その人本人を知って…それを一人ひとりが繰り返せば、皆誰かのためにと行動すれば世の中平和なんじゃないの、というのが監督のメッセージかなと思いました。

宗教を持ち出して争いが耐えないこの世の中で、このような作品がヒットしたというのは素晴らしいことだと思います。

 

…次回こそWDWでの行動計画だとかレンタカー検討の話をするはずです…

 

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